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ペットビジネス花盛り

2007年11月03日

 

アレルギー物質を含まない食材、サプリメント、光触媒を使った抗菌・消臭剤、アトピー性皮膚炎の治療や終末医療、さらに愛犬、愛猫の七五三を祝うサービス……。

 大阪市の外郭団体が運営し、中小・ベンチャー企業の支援に取り組む大阪産業創造館(大阪市中央区)が10月25日に開いたペットビジネスの異業種交流会では、人間顔負けの、こんな商品が次々と紹介された。不動産会社、百貨店の担当者らを含めて約40人が会場を埋める盛況ぶりだった。

 参加者の1人、森安弘さん(45)が社長を務める森製作所(大阪府泉佐野市)は、木材の加工工程で余った木、おがくずを使い、排せつ物の処理剤を開発した。

 室内のペットの居場所に敷き詰めたり、散歩時にまいたりして使う。水分の吸収、脱臭効果に優れているのが特色という。

 同社は、創業して半世紀の紡織機部品メーカーだ。

 木材加工は生産量全体のうち、製品として出荷できる割合を示した「歩留まり」が低く、生産効率が良くない。「残った材料をうまく使えないか」と考え、おがくずなどを利用したネームプレートなどを商品化。これに続いてペット用を考案した。

 TOP CHAIN柳瀬製作所(大阪府東大阪市)は、鎖の製造を手がけて40年となる。住宅用などのほか、ペット用を手がけている。価格の安い品は、鎖の継ぎ目の切り口が粗い。それに対し、専用の機械を使って、丹念に作り込んでいるのが売り物だ。

 経営環境は厳しい。犬をつなぐ鎖は、室内で飼育するケースが増えて、需要は伸び悩んでいる。台湾、韓国など海外製も増えている。しかも、最近の金属価格の高騰が重くのしかかる。

 売り上げアップを狙って、インターネットを利用した通信販売に力を入れ始めている。少量の注文から応じ、きめ細かい対応で顧客を獲得したいという。

 柳川直紀代表(35)は「手を抜かず、コツコツと地道に、もの作りに取り組むことが強みにつながる」と強調する。

 調査会社の富士経済は、2007年のペット関連商品の市場規模を、前年比1・6%増の3842億円と予測。このうち、サプリメントは6%増、年老いた犬、猫などに使うオムツは18%増と全体の伸びを上回る。このほか、万一の場合に備えたペット保険加入件数は20%増の48万4000件にのぼる見通しだ。

 大阪市北区の「ドッグアミューズメント迎賓館」は、そんなペットにかける旺盛な消費を象徴する。6階建てビルの全フロアを、動物病院、衣料品、グッズ販売、エステなどペット関連が占める。オープン4年目に入り、会員は6000人を超えたという。

 ペットビジネスは、市場の伸びに合わせて、参入が相次ぎ、競争は激しさを増している。飼い主の商品を見る目も厳しい。目新しさだけでは顧客獲得は難しく、価格、品質、さらにアフターケアを含めた総合力が問われそうだ。

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