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暖房なし、LED照射で野菜栽培/藤崎園芸
2008年01月19日
地域連携による未来型植物栽培システムの研究・開発に取り組む藤崎町の藤崎園芸高校(鳴海均校長)は、研究の一環として冬期間のホウレンソウとコマツナの栽培に取り組んでいる。暖房などを使わない無加温条件で栽培するもので、灯油価格の高騰で厳しさを増す冬期農業に活用できる研究として期待される。
同校はハウス作物の無農薬・通年栽培を目指している。企業九社が協力し、LED(発光ダイオード)栽培灯殺菌作用のある光触媒加工ネット、高分子技術を取り入れた「ハイメック」という特殊シートなどからなるシステムを導入している。
今回の研究は、りんご課2年の栄谷倫徳君(17)と大谷勇作君(16)が課題研究の授業として行っている。施設内を暖房で加温する代わりに、観賞魚用のヒーターで水温を20度前後に保ち、有機肥料、成長を助けるVAキンコン菌などを混ぜた土で栽培し、LED照射効果、糖度などを比較している。
ホウレンソウはLED照射時間が長すぎて徒長したが、コマツナは順調に生育。LED照射効果の比較では、照射したコマツナの方が一株当たりの重量が20%以上重かった。糖度はLED照射したものが5・6度、照射しなかったものが4・2度で、ともに食品成分表の数値2・8度を上回る結果となった。
また、発ガン性のある硝酸態窒素の含有率が、ホウレンソウは市場に出回っているものの半分以下、コマツナは七分の一程度と低く、安全な野菜が生産できることも実証された。
担当の越谷晋樹教諭は「この方法なら場所を選ばす、手間を掛けずに栽培できるので、高齢者でも負担が少ない」とし、「初期投資は大きいが、電気代は月2千円程度。灯油と比べてランニングコストを掛けないで栽培できる」と説明。
冬休み返上で研究に取り組んできた栄谷君は「LEDの効果が実証できたし、この経験を生かして今後も研究を続けたい」とし、大谷君も「研究は楽しい。将来は自分もこういうシステムを使って農業をやりたい」と話した。
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