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環境に優しい光触媒印刷/KASTと東京応化工業が新技術

2008年04月15日

 

神奈川科学技術アカデミー(KAST、川崎市高津区)と、東京応化工業(同市中原区)は十四日、光触媒を使用したオフセット印刷技術を開発したと発表した。現在普及している、現像液などを使う方法に比べ、廃棄物の発生やコストを大幅に抑えられるとして、KASTの藤嶋理事長は「商業印刷業界での実用化に向け、研究を進める」としている。


 新聞やパンフレット向けのオフセット印刷には、感光膜を塗布したアルミ板(PS板)を刷版とし、印刷データを刷版に現像する方法が使われているが、現像液など化学薬品の廃液が発生するという課題がある。また、一度印刷に使用した刷版は摩耗のため再利用できず、業者が回収する。


 新技術では、【1】紫外線が当たると有機物を酸化分解し親水性が増す特性を持つ、光触媒「二酸化チタン」を刷版に塗布【2】二酸化チタンの上に分子の膜を張り、はっ水処理する【3】水性インクで、印刷データを刷版に吹き付ける【4】紫外線を当てる。光触媒の作用により、インクがかぶっていない部分の膜が分解され、インクをかぶった部分は印刷データとして残る【5】インクを洗い流し印刷-という工程を取る。


 現像せずにデータをプリントできるため、現像液の廃液が出ない。さらに、刷版の材料にチタンを使い、表面を直接酸化チタン光触媒とする技術も開発。刷版の再利用と、それによる印刷の低コスト化も実現するとしている。

 技術はKASTと東京応化工業とで開発し、特許を共同出願した。

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